2016 年 23 巻 2 号 p. 402-404
目的:栃木県内高校硬式野球部1年生における肩肘障害と過去の肘障害の関連を調査することである.
対象と方法:対象は高校硬式野球部43校の1年生192名である.検診内容はアンケート調査,身体所見検査,肘関節エコー検査とした.評価項目は肘障害,肩障害の発生率,各障害群における過去の肘障害の経験率とし,健常群と比較した.
結果:肘障害は68名(35%),肩障害は42名(20%),肘・肩障害は17名(9%)であった.肘障害群において過去に肘障害があった率は62%,健常群では35%であった(P<0.001).また,肩障害群で過去に肘障害があったのは50%,健常群は30%であった(P=0.04).
考察:今研究では肘と肩いずれの障害も「投球を休むような肘痛」を以前に経験した選手が半数以上と高率であった.小中学生時に野球肘を予防することが高校時代の野球肘,野球肩の予防となる可能性が示唆された.