日本肘関節学会雑誌
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IX.鏡視下手術
変形性肘関節症に対する鏡視下切除関節形成術の治療成績―関連因子の探索―
恵木 丈細見 僚曽我部 祐輔
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2017 年 24 巻 2 号 p. 371-373

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抄録

 変形性肘関節症に対する上肢機能改善を目的に,鏡視下切除関節形成術を施行し,その関連因子を解析した.

 対象は,本法施行後6か月以上経過観察を行った23例.手術時年齢は平均55歳(27~84歳).術後経過観察期間は平均27か月(6~96か月).

 手術は鏡視下に鉤状突起,鉤状突起窩,肘頭,肘頭窩の骨棘切除と橈骨頭部分切除を行った.肘部管症候群を合併した12例に対してはOsborne法を併施した.

 伸展可動域は,術前平均-18度から術後-12度,屈曲は術前112度から術後123度,MEPSは術前70点から術後95点,Q-DASHは術前25点から術後6点と全ての項目で有意に改善した.合併症は発生しなかった.MEPSが術後85点以下の6例と残りの成績優良群17例とで年齢,男女比など比較した結果,術前要因との関連性は何も認めなかった.

 本法の除痛効果は高く,約20度の可動域を獲得し,客観的・主観的評価共に改善した.肘関節においては屈曲改善を重視するが,伸展にも留意する必要がある.

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© 2017 日本肘関節学会
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