2018 年 25 巻 2 号 p. 108-110
関節面陥没骨片を有するColton分類2C型の肘頭骨折を,関節面の陥没が軽度で骨片のみを操作して整復した症例はそのまま固定を行い,関節面が大きく陥没した症例ではノミを刺入し海綿骨を圧縮しながら一塊にして陥没骨片を整復し,整復後の欠損部に人工骨ブロックを充填したのちにtension band wiring法で内固定を行った.対象は2008年1月から2016年12月の期間に治療した11例11肘,男性3例,女性8例,平均年齢は62.2歳であった.平均経過観察期間は21.3か月であった.最終経過観察時の肘関節可動域は伸展-4.5°,屈曲130.9°であった.JOA-JES scoreは平均93.7点であった.手術直後と最終観察時の単純X線写真を比較して,関節面の矯正損失が生じた症例はなかった.関節面を整復し必要に応じて人工骨を充填する本法は侵襲が少なく有用な手術法であると思われた.