2018 年 25 巻 2 号 p. 15-18
われわれは上腕骨外側顆骨折に対して鏡視下整復と経皮的鋼線刺入を試み,不能な場合は直視下に整復固定するという方針をとっている.2012年以降にこの方針で治療を行った11例について調査した.軟骨ヒンジを認めたものは8例,軟骨ヒンジを認めなかったものは3例であった.軟骨ヒンジがあるものは全例鏡視下に整復可能であった.軟骨ヒンジがないものは,1例は鏡視下,残り2例は直視下に整復した.ポータルの位置は,前外側,前内側,direct lateral(以下,DL)ポータルのすべてを用いたのが6例,前外側,前内側ポータルが3例,DLポータルのみが2例であった.DLポータルのみから鏡視下整復を行った1例で変形治癒・早期骨端線閉鎖を認めた.
鏡視下整復・鋼線刺入は上腕骨外側顆骨折に対して有効であった.関節面を観察する際は軟骨ヒンジ部から離れた骨折部を確認することが重要であり,前方鏡視が有用である.