作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
研究論文
高齢者の生活期リハビリテーションに携わる作業療法士のコンピテンシー自己評価尺度の開発
横井 安芸石井 良和
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 39 巻 2 号 p. 190-201

詳細
抄録
本研究では「高齢者の生活期リハビリテーションに携わる作業療法士のコンピテンシー項目(案)」の自己評価尺度を開発する目的で信頼性・妥当性を検討した.調査対象は,生活期リハビリテーションに従事する作業療法士とし,得られた363名の有効回答について,回答の偏りを確認後,探索的因子分析を行った.その結果,本尺度は30項目5因子構造であることが推察された.この予測をもとに共分散構造分析を実施したところ,適合度指標CFI=.921,RMSEA=.055で良好な構成概念妥当性を有していることが確認された.また,信頼性はCronbach’s α=.79〜.95で内的整合性が保たれていることが明らかとなり,本尺度は十分な信頼性・妥当性を有していることが示された.
著者関連情報
© 2020 一般社団法人日本作業療法士協会
前の記事 次の記事
feedback
Top