2018 年 25 巻 2 号 p. 245-248
難治性上腕骨外側上顆炎手術症例に対し,MRI T2マッピングを用いて短橈側手根伸筋腱(以下ECRB)付着部と腕橈関節軟骨のT2値を計測し,術前症状との関係およびコントロール群との比較検討を行った.対象は8例8肘,男性4肘/女性4肘,手術時平均年齢は51.5歳,術前JOA-JES scoreは平均34.1であった.コントロール群は肘関節に愁訴をもたない5例5肘,男性1肘/女性4肘,平均年齢は49.4歳であった.ECRB付着部のT2値とJOA-JES scoreは有意な相関を認めた.T2値を手術群とコントロール群で比較すると,ECRB付着部では手術群が有意に高値であったが,腕橈関節軟骨では有意差を認めなかった.MRI T2マッピングは難治性上腕骨外側上顆炎の有用な術前評価ツールと成りえる可能性が示唆され,また上腕骨外側上顆炎の症状発生に腕橈関節軟骨損傷が直接関与していない可能性が考えられた.