日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
VII.変形性肘関節症・拘縮
肘関節授動術の後療法における持続低濃度腕神経叢ブロックの有効性
中山 タロウ河野 慎次郎大村 泰人川邊 保隆織田 弘美
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2018 年 25 巻 2 号 p. 281-285

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抄録

 肘関節授動術において,術中に十分な可動域改善が得られても,疼痛のため後療法が不十分となり,可動域の改善が得られないことを経験する.今回後療法時の疼痛対策として持続低濃度腕神経叢ブロック法(CLCBB)を行い,その有用性について検討した.

 変形性肘関節症に対して関節授動術を施行し,術後半年以上経過を追えた11名,平均年齢62.5歳を対象とした.そのうちCLCBB群4名で,術前に腕神経叢にカテーテル留置し,術後より持続麻酔を開始した.術後6か月の可動域をJupiterの評価を用い,またそれぞれの群の関節可動域(伸展,屈曲,arc of motion)の経過を比較検討した.

 非CLCBB群は術後悪化するが,徐々に改善する傾向がみられた.CLCBB群は術中得られた可動域を術後早期から維持することができたが,退院後練習が上手くいかず,可動域の改善が乏しく,両群の最終成績に差がなかった.

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© 2018 日本肘関節学会
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