2018 年 25 巻 2 号 p. 74-77
肘関節周辺骨折に対する3D術前計画ソフトウェアを開発し,過去の症例の画像データからその機能を検証した.また上腕骨遠位部骨折の骨接合術に臨床応用した.過去に肘関節周辺骨折に対して骨接合術を施行した症例の肘関節CTを用いた.1mm,2mm,3mmの異なるスライス幅で肘関節CTを撮像されていた症例を抽出し,3D術前計画ソフトウェア上での描出能,シミュレーションの可否について検討した.画像の解像度を維持するため2mm以下のスライスでのCT撮像が望ましいことがわかった.上腕骨遠位部骨折の1例に臨床応用した.CTデータから上腕骨遠位部の3D画像を作成し,骨折整復と内固定選択,設置のシミュレーションを行った.その後,全身麻酔下に骨接合術を施行した.プレートやスクリュー長の予測精度は高かった.肘関節周辺骨折の3D術前計画は,骨折の整復位とプレート設置の実際的イメージが得られる利点がある.