抄録
野球選手に生じた難治性肘頭疲労骨折に対する関節鏡補助下自家海綿骨柱移植術の治療成績を報告した.対象は4名4肘,手術時年齢は平均16.5歳,術後経過観察期間は平均10か月であった.骨折型はtransitional typeが3例,distal typeが1例であった.肘頭後方から骨折部を通過するように1.5mm K-wireを2~3本刺入しこれをガイドとして直径3.2mm 中空ドリルを用いてトンネルを作成,この際,鏡視にてドリルが関節内に穿破していないことを確認した.続いてこのトンネル内に同側腸骨より採取した自家海綿骨柱を骨髄穿刺針外筒を用いて挿入した.術後平均2.6か月で全例に骨癒合を確認できた,distal type の1例では術後7か月で再骨折が生じたためロッキングプレート固定術を行った.今後さらに症例を重ね本法単独,本法と内固定材との併用,それぞれの適応について検討が必要である.