日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅳ. スポーツ障害
青年期野球選手における尺側側副靭帯損傷の有無による尺側手根屈筋・浅指屈筋筋厚の違いについて
貝沼 雄太古島 弘三宇良田 大悟川鍋 慧人佐久間 健太郎船越 忠直草野 寛高橋 啓堀内 行雄伊藤 惠康
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2021 年 28 巻 2 号 p. 122-124

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抄録
目的:臨床場面では,投球側の尺側手根屈筋(FCU)・浅指屈筋(FDS)が萎縮していることを多く経験する.本研究の目的は,尺側側副靭帯(UCL)損傷群と正常群におけるFCU・FDS筋厚を評価・検討することとした.
方法:対象はUCL損傷と診断された18 名(I 群)と検診でUCL正常であった15名(N 群)とした.超音波画像診断装置(US)を使用し,投球側と非投球側のFCU・FDS筋厚を測定した.測定部位は上腕骨滑車裂隙辺縁部直上(近位部)と尺骨鉤状結節辺縁部直上(遠位部)とした.
結果:近位部でのFCU・FDS筋厚は I 群の投球側が減少していた(p < 0.05).遠位部でのFCU・FDS筋厚は I 群の投球側が減少していた(p < 0.05).
結論:I 群では,投球側のFCU・FDS筋厚が減少していた.今後は,UCL損傷者の筋厚回復が症状の改善に繋がるか検討していく必要がある.
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© 2021 日本肘関節学会
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