日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅳ. スポーツ障害
中学野球選手における疼痛,主観的評価,身体所見,および投球フォームとの関係
三田地 亮高原 政利佐藤 力小野 秀俊宇野 智洋
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キーワード: 肘痛, 投球フォーム
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2021 年 28 巻 2 号 p. 117-121

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抄録
目的:肘痛と主観的評価,身体所見,および投球動作の関連性を分析すること.
対象と方法:中学野球選手52名を検診し,肘痛,自己評価式の肘痛スコア(痛みなし:0点~最悪の痛み:40点),投球フォーム自己評価(良:30点~不良:0点 ),身体所見,および投球動作を調査した.
結果:肘痛は8名にあった.自己評価式の平均は肘痛スコア:4.1点,投球フォーム自己評価:22.2点であり,軸脚の蹴りは肘痛なし群が有意に良好であった.身体所見の陽性率はcombined abduction test:32.7%,horizontal flexion test:25.0%,およびstraight leg rising:20.6%であった.動作解析ではsingle plane:33.3%,アーリーコッキング期軸脚股関節肢位の不良 :92.2%,良:7.8%であった.
考察:肘痛と軸脚の蹴りには関連性があった.
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© 2021 日本肘関節学会
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