日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅲ. 外傷・外傷合併症
最小侵襲尺骨神経移動法(MIUT法)を併用した上腕骨遠位端骨折術後抜釘時における尺骨神経の肉眼所見の検討
森谷 史朗近藤 秀則楢崎 慎二今谷 潤也
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2021 年 28 巻 2 号 p. 87-89

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抄録
 上腕骨遠位端骨折に対して最小侵襲尺骨神経移動法(以下MIUT法)を併用してダブルプレート固定術を行った症例のプレート抜釘時に,尺骨神経の術中所見を評価した.対象は2014年4月から2020年6月までに手術を行った19例(男性4例,女性15例,平均73歳)で,術後経過観察期間は平均12.8か月(6~24か月)であった.19例中1例(5.3%)に術後尺骨神経障害を認めたが,経過観察のみで軽快した.抜釘を行った4例(全例術後尺骨神経障害なし)の術中所見では,全例,初回内固定時に展開したどの領域においても周囲組織やプレートとの明らかな癒着・係留はなかった.また伴走血管も温存され,走行床上で良好な可動性と伸長性を認めた.MIUT法は術後尺骨神経障害の発症率を低下させるとともに,プレート抜釘時の尺骨神経損傷のリスクを軽減できる可能性がある.
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© 2021 日本肘関節学会
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