抄録
進行期OCDに対して肋骨肋軟骨移植術を施行した7例7肘(全例男性の投球側,平均年齢13.8歳)を対象とした.術前画像評価では全例外側壁を含む広範囲型で,術中所見のICRS OCD分類はstage IIIが5肘,IVが2肘であった.手術は病変部を掻爬,母床部を掘削した後,移植骨軟骨片をプレスフィット固定した.平均可動域は術前屈曲115.8° が術後127.5° ,術前伸展-23.3° が術後-7.5° に改善した.肘機能スコアの平均は術前39点が術後91.7点に改善し,全例もとのスポーツに復帰した.術後MRIで全例移植片は癒合したが,1例外傷により移植軟骨片の一部が剥脱した.単純X線で2例に橈骨頭の肥大が軽度進行したが,関節症を認めた症例はなかった.本術式は外側壁を含む広範囲型に対しても術後成績は概ね良好であった.移植軟骨は厚くせず,トリミングにより関節面の形状を正確に形成することが重要と思われた.