日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅳ. スポーツ障害
回内位での橈骨頭前方不安定性が原因と思われる上腕骨小頭離断性骨軟骨炎
草野 寛古島 弘三船越 忠直伊藤 雄也高橋 啓宮本 梓宇良田 大悟井上 彰貝沼 雄太堀内 行雄伊藤 恵康
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2022 年 29 巻 2 号 p. 194-198

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抄録
【背景】投球動作のボールリリース以後では前腕は回外位から回内するため,回内位での橈骨頭前方不安定性の存在は上腕骨小頭に剪断力が生じると考えられる.しかし,一般的な単純X線肘側面像は前腕中間位で撮影しているため,橈骨頭と小頭の関係は安定している.本研究の目的は,OCD患者の単純X線側面像(肘90度屈曲回内位撮影)を用いて,橈骨頭亜脱臼がOCDの発生要因になりうるかを検討することである.【方法】2020-21年の期間に受診した11-15歳の31例(OCD群)を対象とし,ontrol群を内側上顆下端障害38例とした.初診時の単純X線側面像(肘90度屈曲回内位撮影)を用いて,橈骨頭の前方不安定性を評価した.【結果】OCD群では亜脱臼は19例, 正常12例であり,Control群では亜脱臼4例, 正常34例であった.OCD群ではcontrol群と比較して亜脱臼例が有意に多かった (P < 0.05).
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© 2022 日本肘関節学会
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