抄録
変形性肘関節症に対する関節鏡視下関節形成術の治療成績を年代別に調査した.対象をA群(40歳以下):B群(41~50歳):C群(51~60歳):D群(61歳以上)に分けた.各群の症例数(例)は9:9:13:8,平均年齢(歳)は32:45:53:65,平均観察期間(か月)は20.4:40.0:26.4:28.1であった.可動域変化は各群間に有意差を認めなかった.最終可動域はB群C群D群A群の順で良好で,獲得角度はA群が不良でD群が良好な傾向にあった.機能的可動域以下の不良例は,A群3例,C群1例,D群1例であった.臨床評価は各群間に有意差を認めなかった.術後合併症は,骨棘の再発がA群とC群で1例ずつ,遊離体遺残がB群で1例,一時的な外側皮神経障害がC群で1例,異所性骨化がB群で1例を認めた.年齢だけでなく患者の活動性と関節症変化を考慮することも重要であった.