抄録
橈骨頭粉砕骨折に対する人工橈骨頭置換術36例の治療成績と合併症について検討した.2005年から2017年に人工橈骨頭置換術を行い術後6か月以上の経過観察が可能であった36肘を対象とした.受傷時年齢は平均63歳,男性12例,女性24例で経過観察期間は平均37(6-121)か月であった.最終経過観察時の肘関節可動域は伸展平均‐9度,屈曲平均130度,前腕可動域は回内平均70度,回外平均81度であった.再手術は5肘(13.9%)6例に認め,関節拘縮に対する授動術2例,関節授動術後の表層感染によるdebridement1例,尺骨神経障害に対する神経移動術1例,深部感染によるインプラント抜去1例,有痛性のゆるみによるインプラント抜去1例であった.人工橈骨頭置換術の治療成績は比較的良好で安定していたが,2例でインプラント抜去となっていた.