抄録
【目的】投球時肘痛を有する野球選手の初診時Kerlan-Jobe Orthopedic Clinic shoulderand elbow score (以下,KJOC)が治療選択に有効か調査した.【方法】2020年4月~2022年3月末までに当院を初診した高校生以上の投球時肘痛を有する野球選手194名を対象とし,主観的な投球状況についてKJOCを用いた問診票調査を行った.有効な解答が得られた175名(19.2 ± 3.3歳)を解析対象とし,ポジション別および診断別の比較,保存療法群と手術群の2群に分けて比較検討した.【結果】ポジション別,診断別で各群のKJOCに有意差は認めなかった.保存療法群は60.9 ± 14.6点,手術群は43.2 ± 23.5点で,2群間に有意差を認めた(p=0.004).【考察】初診時KJOC が低値の場合は投球支障度が高いことを示し,初診時KJOCは治療選択に有用と考えられた.