日本肘関節学会雑誌
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Print ISSN : 1349-7324
Ⅷ. 変性疾患
荷重肢の血友病性肘関節症に対し橈骨頭切除術を施行した1例
今石 和紀河村 太介遠藤 健松井 雄一郎門間 太輔松居 祐樹小林 英之鈴木 智亮岩崎 倫政
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2023 年 30 巻 2 号 p. 388-391

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抄録
【はじめに】荷重肢の血友病性肘関節症に対し可動域改善を目的に橈骨頭切除術を施行した1例を報告する.【症例】56歳男性.生後6か月で血友病Aと診断された.人工膝関節置換術後感染に対し49歳時に右大腿切断術が施行され,義足と両松葉杖で歩行していた.53歳時に右肘関節の腫脹,疼痛を自覚し,徐々に回外制限が増悪した.術前可動域は伸展/屈曲 -40度/90度,回内/回外 60度/0度であった.単純X線で関節症性変化を認め,血友病性肘関節の診断に対して回外制限の改善希望があり橈骨頭切除術を施行した.術後3年経過時点で伸展/屈曲 -40度/115度,回内/回外 60度/40度と可動域の改善が得られた.【考察】血友病性肘関節症に対する手術治療として,橈骨頭切除術・滑膜切除術の良好な成績が報告されているが,荷重肢に施行した成績は不明である.本症例から荷重肢であっても本術式が選択肢となり得ることが示唆された.
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© 2023 日本肘関節学会
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