抄録
人工肘関節再置換術において,メタルカッターを用いてゆるみのないタブレットを抜去した5症例について報告する.
対象は5例5 肘(無菌性のゆるみ1肘,関節破壊3肘,ヒンジ部損傷1肘),平均年齢74歳,再置換術までの平均年数13年,タブレットはUnlinked type4肘,Linked type1肘ゆるみのないインプラントはシャフト部をメタルカッターで剪断,ノミを四方に入れ抜去し,全例半拘束型インプラント(Nexel Elbow System ZIMMER社)へ再置換した.
手術時間は平均276分,術後平均観察期間は23ヶ月,抜去時の骨折は全例認めず,術後Mayo Elbow Performance Scoreは平均88点であった.
メタルカッターを使用したインプラント剪断により、良好な術中の視野確保と抜去操作が容易となった.