日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅲ. 外傷・外傷合併症
15歳未満の小児上腕骨顆部T型骨折の治療経験-骨折線の位置の検討
川崎 恵吉酒井 健筒井 完明新妻 学黒田 拓馬津澤 佳代諸星 明湖荻原 陽久保 和俊稲垣 克記
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 30 巻 2 号 p. 444-448

詳細
抄録
 今回15歳未満の上腕骨顆部T型骨折(本骨折)の骨折線の位置と臨床成績を調査した.2001年以降当科で手術加療を行った15歳未満の本骨折の8例を対象とした.平均年齢は10.9歳(7歳と9歳の2例以外は10歳以上)で,関節内骨折の頻度は,10歳未満に比べて10歳以上で有意に多かった.骨折型はAO分類C1:2:3型が3:4:1例であった.手術は経皮的鋼線固定術が2例,観血的整復固定術が6例で,固定法は鋼線のみの固定が3例,tension band wiringの併用が3例,screwの併用が2例(重複あり),double plate固定が1例で,術後経過観察期間の平均は12.4か月であった.全例で顆部壊死や著明な変形なく骨癒合が得られた.遠位部の横骨折線の位置は,60歳以上に比べて有意に近位であった.最終診察時の肘関節可動域の平均は屈曲が130.9°,伸展が-2.8°であった.
著者関連情報
© 2023 日本肘関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top