抄録
上腕骨遠位端骨折に対するA.L.P.S. Elbow Plating System(以下ALPS plate)の治療成績について,6か月以上経過観察可能だった19例を対象に検討した.平均年齢は66.7歳.全例肘関節後方より展開し,C2・C3の4例で肘頭骨切りを行い,それ以外は上腕三頭筋内外側からアプローチした.固定方法に関しては,後外側プレートと内側CCSで固定した症例が5例,後外側プレートと内側プレートが14例であった.遠位スクリューは後外側プレートより平均2.4本,内側プレートより平均2.0本刺入されていた.平均観察期間は11.8か月で,全例で骨癒合が得られた.平均可動域は伸展-12.5°屈曲124°,MEPSは平均94.7点であった.合併症としては尺骨神経障害3例,橈骨神経障害1例,内側プレートの違和感を5例に認め抜釘を行った.高齢者の症例を含めて,良好な臨床成績を得た.