日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅲ. 外傷・外傷合併症
小児上腕骨顆上骨折の手術成績 -早期手術と牽引処置を行った待機手術の比較検討-
渡辺 丈品田 良之佐野 栄清水 文也
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2024 年 31 巻 2 号 p. 16-19

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抄録
【目的】小児上腕骨顆上骨折の手術を行うタイミングについては議論が分かれるところである.本研究の目的は,小児上腕骨顆上骨折の早期手術と牽引処置を行った待機手術の治療成績を比較検討することである.【方法】2010年から2023年までに開放骨折,神経血管障害のない上腕骨顆上骨折に手術した79例を後ろ向きに調査した.平均年齢は7歳,平均経過観察期間は7か月であった.12時間以上の待機で牽引処置を行った群を待機群28例と,12時間以下の待機であった早期群51例で比較検討した.検討項目は年齢,性別,Gartland分類,待機時間,手術時間,観血整復の有無,合併症,X線評価とした.【結果】待機時間以外の項目では,両群間に有意差はみられなかった.【考察・結論】待機中に牽引を行うことで,整復位や腫脹が改善していることが多く,早期手術と比べ遜色のない成績になると思われた.
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© 2024 日本肘関節学会
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