日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅱ. 先天性疾患
先天性橈骨尺骨癒合症術後患者における術後中長期成績とスポーツ活動
銭谷 俊毅花香 恵高島 健一高橋 信行金谷 耕平寺本 篤史射場 浩介
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2024 年 31 巻 2 号 p. 11-15

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抄録
【はじめに】先天性橈尺骨癒合症に対して,金谷原法を行ってきた.今回は術後中長期における先天性橈尺骨癒合症患者の術後成績とスポーツ活動状況を調査した.
【対象と方法】対象は先天性橈尺骨癒合症の診断にて手術を行った8例12肢とした.男性10肢,女性2肢で手術時年齢は8歳であり,手術は全例で金谷原法を行なった.術後観察期間は84ヶ月であった.
【結果】前腕は全例で回内強直を認め,術後は平均67°の回内外可動域を獲得した.疼痛を認めた症例はなく,術後合併症は2肢に後骨間神経麻痺を認めたがいずれも3ヵ月以内に症状は改善した.8例中6例がクラブに所属しスポーツ活動を行っていた.
【考察】術後成績は比較的良好であり,本格的なスポーツ活動を行っている症例を75%以上に認めた.先天性橈尺骨癒合症に対する金谷原法はスポーツ活動能力の獲得が期待できる術式と考えられた.
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© 2024 日本肘関節学会
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