2025 年 32 巻 2 号 p. 161-164
Sideswipe injuryにより上腕骨遠位端骨軟骨部分欠損と高位正中神経麻痺を伴う重度上肢外傷を呈した症例に対し,早期にヒンジ付き創外固定器(Hinged External Fixator)を適用して肘関節の安定性と可動性を確保しつつ,腱移行による運動機能再建,神経移植による知覚再建,遊離広背筋皮弁による軟部組織再建を行い,術後早期に段階的なリハビリを実施した.最終的に良好な肘関節可動域とつまみ・把持機能を獲得し,元の職場に復帰した.ヒンジ付き創外固定器を用いた早期可動域訓練の有効性が示唆された一症例である.