2025 年 32 巻 2 号 p. 182-184
【目的】野球選手の握力およびピンチ力とそのRate of Force Development(以下,RFD)の特徴を調査すること.【方法】対象は高校野球選手29名(15.8±0.6歳),58肘とした.投球側,非投球側のリリースポイント姿勢における握力と三指つまみによるピンチ力,そのRFDを測定した.RFDは測定から50 ms,200 msまでのRFD50,RFD200を解析し,投球側と非投球側の2群に分けて比較を行った.【結果】握力,RFD50,RFD200はいずれも有意差を認めなかった(P>0.05).ピンチ力,RFD200は有意差を認めず(P>0.05),RFD50は投球側が有意に低値であった(P=0.04).【考察】投球側の指屈筋群および手内在筋の筋発揮率が潜在的に低下している可能性があり,投球による神経因性の変化または疲労による出力低下が生じていると考えられた.