2025 年 32 巻 2 号 p. 179-181
【目的】学童期野球選手の上腕骨内側上顆形態異常と睡眠,食事,他競技活動の関連を明らかにすること.【方法】野球肘検診に参加した小学5・6年生134例(男131例,女3例)を対象とした.超音波検査での内側上顆骨形態を渡辺らの分類に基づき,type 1をN群,type 2~4をA群に分けた.アンケートにより睡眠時間,食事量,他競技活動の有無を集計し,A群への関連因子を多変量ロジスティック回帰分析で検討した.【結果】対象はN群91例,A群43例であった.多変量解析の結果,睡眠時間(オッズ比0.43,95%CI 0.21–0.87,P=0.02)と他競技活動(オッズ比3.43,95%CI 1.40–8.37,P<0.01)が上腕骨内側上顆形態異常と有意に関連していた.【結論】睡眠時間の短さおよび他競技活動の有無が上腕骨内側上顆形態異常に影響している可能性が示唆された.