2025 年 32 巻 2 号 p. 185-188
男子大学野球投手28名を対象に,ハンドヘルドダイナモメーターを用いて手関節掌屈・背屈最大筋力を,InBody470を用いて体組成およびWeight Bearing Indexを計測した.投球側・非投球側ともに掌屈筋力が背屈筋力より有意に高く,DF/PF比は投球側で0.86,非投球側では0.87であった.一般健常成人との比較で,男子大学野球投手は掌屈・背屈筋力ともに有意に高値を示し,とくに背屈筋力の増加が顕著であった.これらの結果は投球動作に伴う前腕筋群の機能的適応を示唆する特徴であった.今回,大学野球投手の正常時のDF/PF比を計測できたことで今後,各選手を経時的に測定・観察し痛みやパフォーマンスを記録していくことで各選手の障害予防やパフォーマンスの向上へ役立つ評価指標となり得る可能性が考えられた.