2025 年 32 巻 2 号 p. 201-204
目的:プロ野球投手が競技歴を重ねた際に胸郭可動性と肩甲骨上方回旋角度が変化するかを検討することである.方法:対象は3年連続でメディカルチェック(MC)を受けたプロ野球投手8名とした.上肢下垂位と挙上位の単純X線正面像から上位胸郭運動量を計測した.また,Scapula45撮影法における上肢下垂像と上肢45度挙上位像から肩甲骨上方回旋角度を計測した.各測定項目は1回目MC時,2回目MC時,3回目MC時でそれぞれ比較した.結果:上肢45度挙上位肩甲骨上方回旋角度は1回目MC時より3回目MC時で低値であった.考察:プロ野球投手が競技歴を重ねた際,上肢挙上位での肩甲骨上方回旋角度が低下する可能性があった.