日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅳ. スポーツ障害
投球動作に起因する上腕骨外側顆骨端離開の1例
竹島 稔
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2025 年 32 巻 2 号 p. 175-178

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抄録

11歳,男児.数週間前から投球時痛を生じて当科を初診した.左上腕骨外側顆の圧痛,肘外反ストレスでの疼痛,ボールリリース時の投球時痛を認めた.体幹・下肢の柔軟性低下を認め,投球フォームはdouble plane,骨盤後傾,体の早い開き,knee-inの不良動作があった.単純X線像で上腕骨外顆骨端線の開大を認め,MRI T2強調脂肪抑制像で外側顆骨端線の高信号を呈しており,上腕骨外側顆骨端離開と診断して保存治療を施行した.スポーツ活動を禁止して患肢安静を保ち,柔軟性と投球フォーム改善のリハビリテーションを施行した.約3か月で疼痛改善して野球復帰し,再発は認めなかった.オーバーユースと不良な投球フォームが発症の要因と考えられた.上腕骨外側顆骨端離開はエコー検査では検出が難しく,単純X線像やMRIが診断に有用になる.まれな疾患であるが小児期野球肘障害の鑑別として注意が必要と考えられた.

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