2025 年 32 巻 2 号 p. 96-98
肘頭骨折に対するロッキングプレート固定は有用であるが近位骨片はしばしば2重骨折を呈し内固定後に脱転する.インプラントの選択,追加手技の必要性などを検討するための一助とするため2重骨折の発生率と骨片の形態について調査した.対象は46人47肘,男性20肘,女性27肘,平均年齢66.5歳でColton分類group1:9例,group2a:10例,group2b:11例,group2c:4例,group2d:2例,group4:1例であった.2重骨折の発生率は38.3%で骨折型で発生率に有意差はなかったがColton分類group2cで高い傾向であった.肘頭先端から2重骨折の骨折線までの平均距離は15.4 mmで15 mm以上17 mm未満で77.8%高率であった.また2重骨折群で年齢が有意に高齢であった.手技的な問題による近位骨片の脱転を防ぐため術前評価は重要である.