日本肘関節学会雑誌
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Print ISSN : 1349-7324
Ⅲ. 外傷・外傷合併症
骨粗鬆症を有する肘頭骨折に対する穴付き鋼線と締結軟鋼線2本を用いたtension band wiring法
辻 英樹
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2025 年 32 巻 2 号 p. 93-95

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抄録

骨粗鬆症を有する肘頭骨折に対する穴付き鋼線と締結軟鋼線2本を用いたTBW法の治療成績を調査し,その有用性を明らかにすることを目的とした.対象は14例(男3女11),平均年齢76.9歳,Colton分類2A:8例,2C:6例であった.手術方法は,肘頭骨片を整復後,2.0 mm穴付き鋼線を2本髄腔内に挿入し,締結軟鋼線①を上腕三頭筋下で肘頭骨片に密着締結させ骨折部を圧迫固定した.次いで軟鋼線②を穴付き鋼線の穴に通しバックアウトを防止した.術後転位は2/14例(いずれも1.5 mm)で,全例遷延なく骨癒合した.鋼線バックアウトは0例,皮下軟鋼線の違和感あり10例で抜釘を要した.最終肘関節可動域は伸展平均−7°(−20〜0),屈曲平均132°(115〜145)で,平均JOA scoreは91.2点(83〜100)であった.本法は骨粗鬆症を有する肘頭骨折に対し,有用な方法である.

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