2025 年 32 巻 2 号 p. 214-217
難治性上腕骨外側上顆炎(LE)に対して鏡視下手術は有効だが,経過不良の原因として外側側副靱帯(LCL)損傷が挙げられる.今回はLCL損傷を伴うLEに対する手術成績を報告する.LCL修復を伴う鏡視下手術を行った8名10肘を対象とした.手術時平均年齢は52.0歳,再手術例が3肘だった.術前後の可動域,臨床スコアについて比較し統計解析を行った.また身体所見,MRI所見,鏡視所見についても調査した.伸展(P<0.01)と臨床スコア(P<0.01)で有意に改善した.不安定性を示唆するPivot shift apprehension testは術前後で全例陰性であり,MRIで腕頭関節後外側の高輝度領域,鏡視所見のDrive-through sign(DS)は術前で9肘が陽性だった.MRIとDSからLCL損傷を予測し,LCL修復も同時に行うことで良好な成績が得られる.