日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅴ. 上顆炎・腱付着部炎
難治性上腕骨外側上顆炎に関与する肘関節外側不安定性の評価と術後成績との関連
三好 祐史轉法輪 光山本 悠介大浦 圭一郎宮田 佐崇宮村 聡島田 幸造
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2025 年 32 巻 2 号 p. 218-222

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抄録

上腕骨外側上顆炎に肘外側不安定性を伴う症例では術後成績が劣るとされる.当院では関節鏡視下に短橈側手根伸筋腱のデブリドマンを行い,2017年以降は外側不安定性を認めた場合に外側靱帯複合体の修復を追加している.術前MRI画像で外側不安定性を有する症例群で関節鏡所見や靱帯修復の有無が術後成績に与える影響を後ろ向きに調査した.85肘を対象として,術前MRIでの腕橈関節間距離や橈骨頭後方移動距離の増大は,鏡視下での外側不安定性と関連していた(P<0.001).術前MRI画像で外側不安定性を有する60肘において,術中の外側不安定性陰性(A群),不安定性陽性であるが靱帯修復なし(B群),不安定性陽性で靱帯修復あり(C群)の3群間でVASとJOAスコアを用いて術後成績を評価すると,腕橈関節間距離の増大群では,C群はB群より有意に改善した(P<0.05).術中不安定性陽性例には靱帯修復が有用と考えられた.

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