2025 年 32 巻 2 号 p. 210-213
上腕骨外側上顆炎は様々な手術治療があるが,患者負担が少なく術者の技量によらない単純な術式が望ましいと考え,wide awake surgeryによる直視下の日帰り局所麻酔手術を行ってきた.MRI画像で伸筋腱付着部に高輝度変化を認め,肘関節不安定性のない難治性上腕骨外側上顆炎9例を手術適応とした.エピネフリン含有1%リドカイン(平均11 cc)による局所麻酔下に小皮切(平均3.3 cm)で直視下手術(ECRB腱起始部を関節包ごと切除,輪状靱帯を部分切除,滑膜ひだを切除)を行った.手術時間は平均42分,平均疼痛VASは79 mm→5.6 mmに,平均握力は16 kg→23 kgに改善した.Nirschlの評価基準で優5,良3,可1であった.難治性上腕骨外側上顆炎に対するwide awake surgeryは,局所麻酔による直視下の日帰り外来手術で簡便に行え,安定した術後成績で患者負担や医療費を軽減できる.