2025 年 32 巻 2 号 p. 223-225
【目的】上腕骨外側上顆炎は外側上顆に付着する伸筋群,特に短橈側手根伸筋(ECRB)の慢性的な炎症や変性が疼痛の原因となる.手術による良好な治療成績が報告されているが,疼痛が遺残する症例も散見される.疼痛が遺残する症例について患者背景,術前MRI所見の傾向を調査した.【対象と方法】手術治療を行い6か月以上経過観察した上腕骨外側上顆炎35例について,術後6か月時点で痛みが消失した18例(消失群)と,遺残した17例群(遺残群)に分け,年齢,性別,MRI脂肪抑制プロトン密度強調像でのECRB起始部,外側上顆,ECRB筋膜より浅層の信号変化の有無,高信号を示す範囲の面積を比較した.【結果】遺残群ではECRB筋膜より浅層の信号変化がある症例と男性例が有意に多かった.【考察】術前にECRB筋膜より浅層に炎症が波及した症例では術後6か月時点で肘外側の疼痛が遺残しやすい可能性が示唆された.