日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅵ. 神経疾患
小児上腕骨外側顆,内側上顆骨折後の偽関節に伴った成人期発症肘部管症候群の術後中長期成績
石谷 瞭花香 恵射場 浩介高島 健一銭谷 俊毅寺本 篤史
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2025 年 32 巻 2 号 p. 236-238

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抄録

上腕骨外側顆,内側上顆偽関節を伴う肘部管症候群に対する尺骨神経皮下前方移動術後の中長期成績を検討した.2004年から2018年までに上腕骨外側顆,内側上顆偽関節を伴う肘部管症候群に皮下前方移動術のみを行い,術後4年以上経過観察が可能であった3例3肘(外側顆2肘,内側上顆1肘)を対象とした.手術時平均年齢52歳,平均観察期間は113か月であった.全例で,術前後の肘関節の運動時痛,不安定感,可動域制限はなく,術後は肘部に認めた尺骨神経刺激症状は消失した.carrying angleは外側顆偽関節2例で20°と8°であり,内側上顆偽関節1例で5°であった.赤堀病期分類で全例がIII期であり,赤堀予後評価基準では全例が優であった.上腕骨顆部や上顆部の偽関節を伴った肘部管症候群で,偽関節による症状を認めない場合には,尺骨神経皮下前方移動術のみで良好な術後中長期成績が期待できると考える.

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