日本肘関節学会雑誌
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Ⅵ. 神経疾患
シャルコー・マリー・トゥース病に肘部ガングリオンが原因の尺骨神経麻痺が合併した1例
杉田 憲彦
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2025 年 32 巻 2 号 p. 239-241

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抄録

【はじめに】シャルコー・マリー・トゥース病(CMT)に肘部ガングリオンが原因の尺骨神経麻痺が合併した1例を経験したので報告する.【症例】65歳女性,右利き.CMTで経過観察中,右手尺側のしびれと巧緻運動障害が出現,受診時に右鉤爪変形,Froment徴候,尺骨神経領域の知覚障害と肘内側の腫脹を認めた.神経伝導検査で,右尺骨神経は導出不能,単純X線で右変形性肘関節症,MRIで肘関節内側に腫瘤を認めた.ガングリオンによる尺骨神経障害と診断し,腫瘤摘出と神経移所術を行った.術後2年で知覚障害が改善し神経伝導検査も導出可能となった.【考察】本症例は脱髄型CMTと思われ,両側正中・尺骨神経の伝導速度の低下を認めたが,右尺骨神経でのみ導出不能であり,知覚検査や画像所見から肘部での尺骨神経障害と診断しえた.CMTがあっても左右差を評価し,局所の神経障害が疑われる場合は手術介入を検討すべきである.

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