生態心理学研究
Online ISSN : 2434-012X
Print ISSN : 1349-0443
日本生態心理学会第10 回大会 予稿
運ばれる感覚に着目したヒト乳児における抱かれ姿勢と輸送反応
園田 正世野澤 光向井 香瑛金沢 創山口 真美工藤 和俊
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2026 年 18 巻 1 号 p. 73-77

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抄録

 ヒトを含む哺乳類の仔は,保護者に運ばれている際に輸送反応と呼ばれる特徴的な反応を示す(Esposito et al.,2013).仔マウスでは,母親らしい運搬の仕方をすることで鎮静反応がおこり,母マウスがより運びやすくなることが確認されている.これは生存率を高める適応的反応と考えられており,抱いて運ばれているあいだのヒトの乳児も輸送反応が見られることが報告されているが,ヒト乳児の四肢の具体的な姿勢は検討されていない.本研究では,仔マウスが輸送反応時に小さく丸いコンパクトな体勢をとることに着目し,ヒト乳児における抱かれ姿勢と鎮静反応の関係を検討した.実験では母親が抱き,乳児は股関節屈曲姿勢(安定姿勢)と膝伸展姿勢(不安定姿勢)になるよう抱っこひもを調整して歩行した.それぞれの条件で心拍数の変化を比較した結果,安定姿勢での抱きが,膝を伸ばした不安定姿勢の状態よりも速く心拍数が低下する傾向が認められた.

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© 日本生態心理学会
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