生態心理学研究
Online ISSN : 2434-012X
Print ISSN : 1349-0443
特集2:生態心理学とリハビリテーションの融合
麻痺した身体は知覚できるか?─リモートタッチからの考察─
玉垣 努
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2013 年 6 巻 1 号 p. 85-88

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抄録

臨床において,従来の残存機能強化型リハビリテーションの重要性は認識しつつも,麻痺域の管理の問題や結果としての痛みや痙性の増強によるADL改悪の可能性を否定できない.今回,麻痺域へのアプローチをする意義として,単に回復を促すのではなく,過分なく適切な知覚を促す事で,ADLが改善する可能性があること.この事を説明できる可能性のある,ダイナミックタッチの理論の適応を片麻痺者へのアプローチを事例として検討する.

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© 2013 日本生態心理学会
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