2021 年 21 巻 01 号 p. 20-35
本稿は,通常の授業において単元学習が進んでいく中,チャンツがどのような役割を果たしているのか,児童に対する影響を検証し報告するものである。児童が初めてチャンツを視聴した時,「何をどの程度,どのように覚えているか」,その単元が終わる頃,「それはどのように変化しているか」に焦点をあてた。2019 年6 月から7 月にかけて公立小学校4 学年児童(3 クラス100 名)を対象に実践を行った。指導は3 クラスとも外国語活動主任である教諭(1 クラスは担任兼)が行い,『Let’s Try! 2』のUnit 3 のチャンツ“What day is it?”を用いた。1 回視聴した後の音声データと,その後4 回の授業を通して計25 分間ほど練習した後に得た音声データの差について検証した。「何をどの程度」に関しては,事前と事後間の発話数の変化を,「どのように」に関しては事前と事後間の発音の変化を検証した。発話数に関しては著者のうち2 名が,発音に関しては2 名の英語母語話者が評価した。結果,発話数と発音面どちらも事前事後に有意な差があり,指導ならびに練習の成果を確認することが出来た。