2016 年 13 巻 1 号 p. 105-109
【目的】当院で施行した腹腔鏡下仙骨腟固定術(以下LSC)症例について、骨盤臓器脱に伴う諸症状及びQOLの変化を報告する。
【対象と方法】2013年6月から2015年7月末まで、当院で施行したLSC50例中、術後6ヶ月以上経過した30例を対象とした。POP-Q systemによる解剖学的評価、質問票による機能的評価を行った。
【結果】患者背景は、年齢中央値69歳、BMI中央値23.7kg/m2。術前のPOP-Q stage中央値はⅢ(Ⅱ-Ⅳ)。手術時間中央値は264分(188-355)、出血量中央値は0g(0-250)。骨盤臓器脱の再発(POP-Q stageⅡ以上)は、30例中1例(3.3%)に認めた。下部尿路症状と骨盤臓器脱症状は、術後に有意な改善を認めた。排便症状は、術前後で有意な変化を認めなかった。骨盤臓器脱に伴うQOLは、大部分の領域で術後に有意な改善を認めた。
【結語】骨盤臓器脱に対するLSC手術により、解剖学的修復のみならず、下部尿路及び骨盤臓器脱症状、QOLの改善が認められた。