日本女性骨盤底医学会誌
Online ISSN : 2434-8996
Print ISSN : 2187-5669
腟閉鎖術後の再発例から学んだ腟閉鎖術の手技上の問題点とその対処法
永田 一郎岡垣 竜吾佐久間 洋仲神 宏子新澤 麗石原 理安藤 昭彦宮本 純孝
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2016 年 13 巻 1 号 p. 130-134

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抄録

高齢人口の増加とともに性活動のない骨盤臓器脱(POP)症例は増加し、腟閉鎖術は今まで以上に重要な修復手段となっている。腟閉鎖術は最も確実なPOPの修復手段であるが再発は生じうる。最近腟閉鎖術後の再発例4例に遭遇したのでその経過を示し、再発の原因とその対処法を考察した。再手術の所見にはいずれの症例も小腸瘤を伴っており、初回手術時にその修復を看過したことが再発の誘因と考えられた。従って再発の防止および再発例の修復には前後の腟筋膜(恥骨頚部筋膜と直腸腟筋膜)を確実に縫合することにより、小腸瘤の出現を防止することが肝要と思われた。また、腟口が指1本入るくらい狭くなるまで肛門挙筋縫合を行うことも再発防止のための手技の要点と考えられた。このように徹底した挙筋縫合は腟閉鎖術後に好発する腹圧性尿失禁の防止につながることも期待できる。

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