2016 年 13 巻 1 号 p. 135-139
直腸脱に対し腹腔鏡下に直腸後方を固定するWells法と直腸前方を固定するLaparoscopic Ventral Rectopexy(以下LVR)を比較検討した。2012年4月から2014年12月までの直腸固定術42例。Wells法は15例、LVRは27例であった。手術時間は両群に差はなかった。再発はWells法で2例(13.3%)に対して、LVRで2例(7.4%)と少なかった。Wexner incontinence scoreはWells法、LVRともに有意に低下した。肛門機能に関しては、術前後で肛門最大静止圧(cmH20)の中央値を比較するも両群間に有意差はなかった。また排便機能はConstipation scoring systemでみると、LVRで術前後の便秘の悪化は認められなかった。LVRはWells法術後と比較して術後の便秘を誘発せず、手術時間、再発率も低下しており有用な術式と考えられた。