2016 年 13 巻 1 号 p. 52-54
骨盤臓器脱に対してElevate型TVM手術を行った160例およびUphold型TVM手術を行った95例を対象とし、周術期合併症について検討した。平均年齢は70.8歳、出産回数(中央値)は2回、平均BMIは24.3、POP-Q stage2が1例(0.4%)、stage3が180例(70.6%)、stage4が74例(29.0%)であった。手術は、Elevate型又はUphold型にセルフカットしたメッシュを用いて行い、両者ともアンカリングは臀部より竹山ニードルを用いて仙棘靭帯を穿刺して行った。さらに、Elevate型では、島田ニードルを用いて閉鎖孔穿刺も行った。手術時間はUphold型の方がElevate型と比べ有意に短く、出血量は有意に少なかった。200ml以上の出血は両群間に有意差は認められなかったが、Elevate型の方がUphold型と比べ術後排尿困難、術後CIC施行が有意に多い結果となった。Uphold型TVM手術はElevate型に比べより短時間で施行可能であり、術後排尿困難が起こりにくい術式と考えられた。今後さらに症例を重ね、治療成績も合わせて追跡していく予定である。