日本女性骨盤底医学会誌
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当院におけるvNOTESを用いた腟断端挙上術について:術後1年の結果報告
野村 泰久伊藤 史浩伊藤 百花矢澤 里穂経塚 標鈴木 大輔
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2025 年 21 巻 1 号 p. 1-5

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抄録

概要

Natural Orifice Transluminal Endoscopic Surgery(NOTES)は自然孔を用いて鏡視下に行う術式である。産婦人科領域としては鏡視下の腟式手術に応用されvaginal NOTES(vNOTES)として子宮全摘術が報告された。本邦でもGelPOINTV-Pathを用いて子宮全摘術等が行われ、その後性器脱手術に対しても応用されている。当院でも2022年より子宮脱に対する腟断端挙上術にvNOTESを用いている。当施設での手術方法と術後1年における成績について検討する。

方法

側方損傷以外の明らかなLevel 2損傷のないPOP-Q Stage3以上の子宮脱で、経腟的手術操作が可能と診断した症例に対してvNOTESによる腟断端挙上術を行い、術後1年以上が経過した6例を対象とした。

手術方法

vNOTESにより子宮を摘出後、腟断端挙上方法として両側の仙骨子宮靭帯およびダグラス窩腹膜3か所、左右計6か所に遅延性吸収糸を用い断端挙上を行った。

成績

平均年齢は69.7歳、平均手術時間は134.8分、出血量は少量であった。術後経過1年で腟断端脱の再発は0例、直腸瘤の再発が1例、膀胱瘤の異所性再発が1例であった。

考察

術後一年での経過は良好であり異所性再発に対する注意は必要であるがNTRとして有効な術式であると考えられた。

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