日本女性骨盤底医学会誌
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リトラクションアームを用いない4ポートロボット支援仙骨腟固定術(RSC)の要点と手術成績
大槻 英男山藤 寿三礼原 惇也萩原 琢也矢田 侑史増本 量武川 和樹本郷 智拡堀 俊介児島 宏典山崎 智也磯野 誠加藤 礼三木 淳大城 充高野 浩邦藤尾 圭
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2025 年 21 巻 1 号 p. 26-32

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抄録

リトラクションアームを使用しない4ポートでのロボット支援仙骨腟固定術(RSC)を導入した。

カメラは臍から挿入し、臍から7cm左右に8mmインストゥルメントカニューラ、右側腹部(右側カニューラ挿入部から7cm外側)に助手用13mmポートを設置し手術を施行した。釣り糸や子宮授動用器具、効果的な助手の使用により101例のRSCを安全に施行することができた。原則としてフランス式ダブルメッシュRSCを行ったが4例では子宮摘出後や腹腔内癒着による手術時間延長を考慮し、前壁のみのシングルメッシュRSCを行った。 手術時間183分、コンソール時間131分、尿道カテーテル留置期間は平均1.9日、術後入院日数は平均6.9日であった。残尿量は術前後で有意差はなく、ウロフローメトリー上、排尿状態の悪化は見られなかった。アンケートによる評価では下部尿路症状や過活動膀胱症状、尿失禁、さらに性器脱に関する心理的問題も有意に改善した。

合併症として臍部創感染は4例、術後腹圧性尿失禁の増悪は4例でみられ、うち2例は中部尿道スリング手術を施行した。POP-Qステージ2以上の再発が3例に見られ、2例に再RSCを行った。術後腹壁瘢痕ヘルニアによる修復術が1例で行われた。

当院の4ポートRSCは侵襲性、整容性やコストの面からも有用と考える。

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