日本林学会大会発表データベース
第114回 日本林学会大会
セッションID: P1002
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林政I
イノシシの猟期延長に関する考察
*西 信介
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抄録
鳥取県ではイノシシ被害が深刻で、2001年度に特定鳥獣保護管理計画を策定して通常11月15日から翌年2月15日の猟期をイノシシに限り11月1日から翌年2月28日まで猟期を延長した。甲種、乙種の狩猟者を対象に、猟期延長前の2000年度と猟期を延長した2001年度の出猟状況と捕獲状況を、狩猟カレンダーをもとに比較検討した。甲種、罠猟は11月、12月が盛んであった。猟期延長により罠の設置期間が長くなった。捕獲数も増加したと思われるが、狩猟カレンダーでは捕獲月日が不明なので、その効果はわからない。乙種、銃猟は1月、2月が盛んであり、11月の猟期延長は捕獲数の増加に効果があまりなさそうであった。2月の猟期延長期間には146頭が捕獲され、捕獲数の増加に効果がありそうである。今回、2年間の単純比較であり、生息数、気象条件などは考慮していない。今後も調査を続けて、猟期延長の影響をモニタリングする必要がある。
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© 2003 日本林学会
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