日本森林学会大会発表データベース
第124回日本森林学会大会
セッションID: M02
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マツ枯れ・マツ材線虫病研究の現在 2013
岩手県のマツ材線虫病最前線
*小澤 洋一
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抄録
1979年に岩手県南部で初めてマツ材線虫病が確認されて以後、同病の被害は北上盆地を中心とする内陸部と沿岸南部を中心に拡大した。
内陸部の被害は北上盆地を北上し、35年を経て盛岡市中南部に到達している。もう一方の被害地域である沿岸南部では、1986年に陸前高田市で初確認されて以後、約30年間、同市の北隣に位置する大船渡市にとどまっている。
内陸部ではここ数年間被害地域の拡大が続いており、その要因の一つとして、被害先端地域の南側(紫波町)でのマツ材線虫病の激害化が関連していると考えられる。同地域の激害化は、2005年の雪害、2007年マツカレハの大発生、2010年から2012年にかけての夏の高温という、被害拡大の危険因子とされるイベントが重複して発生したことが原因であると推定される。
有効積算温量に基きマツノマダラカミキリの分布可能域を推定すると、盛岡市北部、滝沢村等にも被害が拡大する可能性が示唆されている。
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© 2013 日本森林学会
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