日本森林学会大会発表データベース
第124回日本森林学会大会
セッションID: M03
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マツ枯れ・マツ材線虫病研究の現在 2013
材線虫病激害林における最も被害の激しい年のマツノマダラカミキリ成虫密度と性比の季節変化
*杉本 博之富樫 一巳
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抄録
   マツノマダラカミキリ(以下カミキリと略記)はマツ材線虫病を伝播するため,カミキリ成虫密度はマツ林での本病の流行に大きく関係する。このため,私たちは誘引物を含まない粘着剤付スクリーン・トラップ(1×1m)(以下トラップと略記)を用いて成虫の密度推定を試みている。ここでは,材線虫病激害林における2011年と2012年の捕獲成虫密度と性比に及ぼす高さと季節的な影響を明らかにするために野外実験と枯死木の脱出孔調査を行った。
   調査林分の生立木は2012年の秋に全て枯れた。2012年の脱出成虫密度は2011年の2.6倍に増加した。2012年の6・7月の成虫捕獲密度/日/トラップは2011年より高く,林冠内で3.72倍,林冠下で8.35倍に増加した。捕獲密度は成虫の活動性を反映するので,2年間の捕獲密度の高い比率は成虫の活動性の増加を示唆した。2011年は季節的に雄に偏った性比から1:1に変化した。これに対して2012年は雄に偏った性比から雌に偏った性比に変化した。
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© 2013 日本森林学会
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