日本森林学会大会発表データベース
第124回日本森林学会大会
セッションID: N04
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生態
岩手県大滝沢における18年間の結実変動パターン
*杉田 久志高橋 利彦
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キーワード: 豊凶, 虫害, 受粉, 同調, 冷温帯林
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抄録
森林を構成する樹木の種子生産量は年によって大きく変動しており、その変動が個体群内、個体群間で同調しておこることが知られている。豊凶現象の実態とメカニズムを明らかにするためには、長期観察に基づく定量的データの蓄積が必要である。さらに、その適応的意義を論議するためには、受粉成功や鳥獣虫菌害からの回避が重要であり、種子総数のみではなく品質(健全、虫害、シイナなど)別の数を議論する必要がある。本研究では、岩手県雫石町の岩手大学御明神演習林大滝沢試験地の冷温帯林を構成する28樹種について、軟X線撮影により品質別に種子数を数え、18年間(1993~2010)の結実変動パターンを解析した。いずれの樹種も激しい豊凶変動があったが、トチノキとクリは比較的変動が少なかった。ブナ、ヒバ、アカイタヤ、ウダイカンバなど大部分の樹種は1993、1995、2000、2005に豊作がみられたが、ミズナラは1994、1996、2004に豊作があり、両者ではまったく重なりがみられなかった。また、両者と一部で重なり一部で異なるパターンを示す樹種にはコシアブラ、ウワミズザクラ、シウリザクラ、アオダモなどがあった。
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© 2013 日本森林学会
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